クレジットカードの歴史
アメリカ合衆国でも50年、日本で40年程度の歴史で比較的浅い。が、アメリカでは高額紙幣の信用が低く使いにくいこと(当局も対策に知恵を絞ってはいるものの、100ドル札が偽造される事が多い―偽札参照)、社会生活に必要不可欠なクレジットヒストリーを構築する手段や、使用者自身の信用を証明する手段としてクレジットカードが最も一般的であること、日常的な消費に当たりごく少額の支払いであってもクレジットカードによる支払ができる等の理由により、クレジットカードの保持及び使用はごく一般的であり、極めて重要なものとなっている。また、日本でも最近では海外旅行の増加やネットワークの発達とともに急速に重要性を強めつつある。
アメリカ
- 1950年 - 最初のクレジットカード「ダイナース」がアメリカで設立。
- 1958年 - アメリカンエクスプレス(Amex)、バンク・オブ・アメリカカード(VISAの前身)設立。
- 1966年 - インターバンクカード(マスターカードの前身)設立
- 1985年 - ディスカバーカード設立。
日本
- 1960年 - 富士銀行(現 みずほ銀行)と日本交通公社(現 JTB)との合弁で日本ダイナースクラブ(現 シティコープダイナースクラブジャパン)を設立。
同年丸井が日本初のクレジットカード(その後「赤いカード」の愛称が付く。2006年春から「エポスカード」に変更)を発行、割賦や月賦と言われていたのをクレジットと称したのはこれが初。
- 1961年 - 三和銀行(現 三菱東京UFJ銀行)と日本信販、日本クレジットビューロー(現 JCB)を設立
- 1963年 - 日本ダイナースクラブがカードを発行、手帳形状をした紙のカードであった。
- 1966年 - 日本信販(現 UFJニコス)がクレジットカードを発行。
- 1967年 - 三菱銀行(現 三菱東京UFJ銀行)が中心にダイヤモンドクレジット(DC・現 ディーシーカード)、住友銀行(現 三井住友銀行)が中心に住友クレジットサービス(現 三井住友カード)を設立。JCBがアメックスと提携し国際カード発行。
- 1968年 - 東海銀行(現 三菱東京UFJ銀行)が中心にミリオンカードサービス(MC・現 UFJニコス)設立。住友クレジットサービス(VISAジャパングループ)がVISAの国際カード発行。
- 1969年 - 第一銀行・富士銀行(現 みずほ銀行)や三井銀行・太陽銀行・神戸銀行(現 三井住友銀行)、大和銀行・埼玉銀行(現 りそな銀行・埼玉りそな銀行)などが連合を組み、ユニオンクレジット(UC・現 ユーシーカード)設立。オリエントコーポレーション、セントラルファイナンス、国内信販(現 楽天KC)がクレジットカードを発行。
- 1970年 - DCカードがMasterカードと提携し国際カードを発行。ジャックスがクレジットカードを発行。
※その後、銀行系・信販系クレジットカードの発行が続く。
- 1980年 - アメリカンエキスプレス(Amex)が日本でカードを発行。
- 1987年 - 日本信販がスペシャルライセンシー権にてVISAカードを発行しMasterとのデュアル発行を果たす。この後、他の信販系・流通系カードが同様にVISA・Masterのデュアル発行をする。
- 1989年 - オムニカード協会設立。ビザジャパングループ(現・VJA)がMasterとのデュアル発行を果たす。
|